植物療法「ジェモセラピーセミナー」に参加して②
皆さま、こんにちは。
IUNT理事の松尾祥子です。
今年2月中旬、iPS細胞がパーキンソン病や心臓病に実用されるというニュースが届きました。さらに月末には、ES細胞から精巣の組織を作ることに、マウスの実験で成功したという報道もありました。
ES細胞もiPS細胞も、身体中のさまざまな組織に分化する前段階の細胞である「ヒト幹細胞」です。
幹細胞はヒトだけでなく、植物にも存在します。
植物の多様な組織へと分化していく前の細胞が「植物幹細胞」。この植物幹細胞を用いた療法が、今回のセミナーのテーマである植物幹細胞療法、ジェモセラピーです。

凛とした空気のなかで、力を蓄えている様子が感じられます。
1/31のジェモセミナー
「ホメオパシーを学ぶ中で、ジェモセラピーに惹かれていった」と、セミナー冒頭で語られた医師の中村裕恵先生。先生がジェモと出会われたのは2000年代、今から20年以上前のことだそうです。
先生の周囲には、カシスジェモやラズベリージェモなど、すでにジェモセラピーを使っている方々がいて、得られたアドバイスや体験談に関心を抱かれたとのこと。
そしてご自身でも使ってみて、さらに周囲の人に勧めていく中で、ステップ・バイ・ステップで知見が蓄積されていきました。
今回のセミナーは、私のようなジェモ初心者でも楽しめるベーシックセミナーでしたが、先生は実用を通して得られた体感や経験を、惜しみなくお話しくださいました。
さらに、「ジェモセラピーの発祥から現在まで」「ジェモレメディの作り方」「レメディをどう捉えるか」といった基礎的なお話に続き、
「レメディをどう選ぶか」「どのように見立て、どのように使っていくか」など、自然療法全般につながる心身の見立てについても話題が広がっていきます。
このあたりは、私が四半世紀にわたって蓄積してきた自然療法的な人の見方や現象の捉え方、東洋と西洋を統合する視点とも重なり、共感するところが多くありました。
さらに、「シングルレメディとコンプレックスレメディというカテゴリー」、そして今回先生が紹介された「9種のコンプレックスレメディ」について、
「それぞれは主にどのような植物で構成されているのか」「そこにはどのような考え方が背景にあるのか」など、話題は尽きません。
内容はまさに盛りだくさん。
コンプレックスレメディには、アロマセラピーでおなじみのローズマリーやイランイラン、リンデンなども使われており、いつもの“仲間”に違った角度から出会ったような、新鮮な感覚がありました。
メモを取りながら、あっという間の時間。
楽しく、そして充実したセミナーでした。
終了後は、皆で記念写真を撮影。
植物も人も好きな方ばかりです。
質問を分かち合いながら、和気あいあいとしたひとときでした。

ジェモセラピーは発展中
植物幹細胞は、多様な組織に分化していく前の細胞であり、その可能性に大きな魅力を感じます。
一方で、まだエビデンスベースドセラピーと呼べるほど研究成果が十分に蓄積されている状況ではありません。
ただ、フランスやベルギーを中心に実用されている例があり、植物療法の棚に並んだり、化粧品に使われたりと、少しずつ広がりを見せている様子もうかがえます。
セミナー中には、「3つのメーカーが揃ったときに定着し、普及が進む」というお話もありました。
研究テーマとして本格的に扱われるのは、これからなのかもしれません。検索してみたところ、2023年にはマウスを対象としたジェモセラピーに関する論文も発表されていました。
家に帰ってのジェモを選択
後ろ髪を引かれつつ、私は一足先にセミナールームを退出。
そして持ち帰ったサンプルのジェモを、エシレのクッキー缶に入れ、しばらく眺めてみました。
「ジェモの利用は、毎日10〜15滴を3週間。その後1週間はお休み期間で、ワンクール。」とのこと。
いつから始めよう。
まずは今日から、ひとつだけ試してみよう。
では、何から……?
「吐いて吸う」は呼吸の原則。
「出すから入る」は万物の知恵。
ということで、最初に手に取った一本は、
「GEMMO COMPLEXE 07 DÉPURATIF」と書かれたデトックス・コンプレックスでした。
色々と気になることの多い世代。
あれこれ使ってみたい気持ちもあり、これから手元にある6本を順番に試していこうと思います。
体験や感想については、第3部にて。
(つづく)



